皆さんこんにちは!
株式会社小野田電設、更新担当の中西です。
“段取り8割”は本当?電気工事を支える準備の力
「仕事は段取り8割」という言葉があります。
仕事の出来は、実際に手を動かしている時間だけではなく、その前にどれだけ準備できているかによって大きく変わるという考え方です。
電気工事でも、この言葉は非常によく当てはまります。
図面を確認する。
材料を揃える。
配線ルートを考える。
他業種の工程を確認する。
必要な工具を準備する。
安全確認を行う。
こうした段取りが整っているからこそ、現場でスムーズに施工することができます。
今回は、電気工事における「段取り」の大切さについて考えてみます。
★まずは図面をしっかり確認する
電気工事を始めるうえで、図面確認は欠かせません。
どこに照明があるのか。
コンセントは何ヶ所あるのか。
盤からどのように配線するのか。
使用する回路はどうなっているのか。
施工前に把握しておくことで、現場で迷う時間を減らせます。
図面を見ずにその場の感覚だけで作業すると、後から変更ややり直しが発生する可能性があります。
だからこそ、最初に情報を整理しておくことが重要です。
⚙材料を現場に合わせて準備する
電気工事では、多くの材料を使用します。
ケーブル。
電線管。
ボックス。
スイッチ。
コンセント。
照明設備。
現場によって必要な材料は違います。
そのため、
✅ 種類
✅ サイズ
✅ 数量
✅ 使用する場所
を事前に確認します。
現場に到着してから材料が足りないと分かれば、取りに戻る時間や買い出しの時間が発生します。
準備できることは事前に済ませておくことが、作業効率につながります。
★配線ルートを事前に考える
電気工事では、「どこを通すか」が重要です。
最短距離だけを考えればいいわけではありません。
建物の構造。
他の設備。
将来の点検。
施工のしやすさ。
さまざまな条件を考えます。
例えば天井内には、空調や給排水など別の設備が通る場合もあります。
自分たちの配線だけを先に考えてしまうと、後から干渉することがあります。
そのため、現場全体を見ながらルートを決めることが大切です。
⚡停電や切替作業は特に段取りが重要
既存施設などで電気工事を行う場合、施工内容によっては電気を止める必要がある場面もあります。
その場合、事前の確認が非常に重要です。
どの範囲に影響するのか。
いつ作業するのか。
誰へ周知するのか。
復旧後に何を確認するのか。
こうしたことを事前に整理します。
電気は、多くの設備や業務に関わっています。
そのため、単に自分たちが作業できればいいわけではありません。
周囲への影響まで考えることが重要です。
⚒工具と測定機器も先に確認する
電気工事では、一般的な工具だけでなく、確認や測定に使用する機器もあります。
その日の施工内容に合わせて、
必要な工具は揃っているか。
バッテリーは十分か。
測定に使う機器は問題なく使えるか。
消耗品は足りているか。
確認しておきます。
高い場所へ上がってから、
「工具を忘れた」
となれば、取りに戻るだけでも時間がかかります。
必要なものを先に想像することが、段取り力です。
⚠安全確認も段取りの一部
段取りというと、
「仕事を早く終わらせるための準備」
というイメージがあるかもしれません。
しかし、電気工事では安全のための段取りが何より重要です。
作業する場所。
電気の状態。
脚立や作業台。
周囲の状況。
他の作業員の動き。
こうした部分を確認します。
事故が起きてから、
「先に確認しておけば良かった」
では遅いものです。
作業前に危険を予測し、安全な状態をつくっておくことが大切です。
☺他業種との工程調整も段取り
建築現場では、電気工事だけが単独で進むわけではありません。
大工工事。
内装工事。
空調設備工事。
給排水設備工事。
さまざまな業者が同じ現場で作業します。
そのため、
「この壁が塞がる前に配線する」
「天井工事の前にこの作業を終わらせる」
といった工程調整が必要です。
自分たちの仕事だけを見るのではなく、前後の工程まで考える。
これも段取りです。
➡段取りの良い職人は“次”を見ている
経験を積んだ職人ほど、今の作業だけではなく次の動きを考えています。
この配管が終わったら配線。
配線が終わったら機器の取り付け。
そのあと確認。
このように全体の流れを理解しているため、必要なものを先に準備できます。
新人の頃は、
「言われたことをする」
だけでも十分です。
しかし、慣れてきたら、
「次に先輩が何をするか」
を考えてみると、仕事の見え方が変わってきます。
⚖予定通りにいかない場合も考える
現場では予定変更もあります。
他の工事が遅れる。
材料の納品がずれる。
現場で変更が入る。
予定していた場所で作業できない。
そんなときに、
「今日は何もできない」
となるのではなく、
「先に別の部分を進めよう」
と切り替えられることが重要です。
段取りとは、完璧な予定をつくることではありません。
予定が変わったときにも動けるようにすることです。
★終業前の片付けも翌日の段取り
一日の作業が終わったら、翌日のことも考えます。
工具を片付ける。
材料を整理する。
余ったケーブルをまとめる。
翌日必要なものを確認する。
現場の通路をきれいにする。
これだけでも、次の日のスタートが変わります。
朝から探し物をするのではなく、すぐに仕事を始められる状態をつくることも段取りです。
⭐電気工事でも“段取り8割”は本当
電気工事では、配線や機器設置など実際の施工技術がもちろん重要です。
しかし、その技術を十分に発揮するためには準備が欠かせません。
図面を見る。
材料を揃える。
配線ルートを考える。
工具を準備する。
安全を確認する。
工程を調整する。
次の作業まで考える。
こうした段取りができていれば、作業中に慌てることが減ります。
余裕が生まれれば、安全確認や施工確認もしっかり行えます。
「段取り8割」は、早く仕事をするためだけの言葉ではありません。
安全で正確な電気工事をするための大切な考え方です。
私たちも、施工前の準備を大切にしながら、一つひとつの現場に取り組んでいます。
